まずは目立つべきところか否か。これを見極めることが大事であり、それはパート譜のみから読み解くことは到底無理です。そして出るべきであると判断した場合、どこまでが大事なのか。再び着席しなくてはいけないところを大声で吠えたままになってはいないか。これは合奏において非常に大事なことです。なぜなら自分とは違うその他の人たちと共に音楽をリアルタイムで行っているから。出るべきところは出る。そして譲るべきところは譲るということです。
ちょうど昨日、樽屋先生のマゼランの合奏指導をしていたところ、同じようなことがありました。打楽器の強奏のソリのシーン。その後に低音パートたちが新しいテーマを発言し出すのに、楽譜に強弱記号として書かれていないからといって、そのまま突っ切ってしまうということがありました。低音たちの発言は打楽器に無慈悲にかき消され、何の曲か分からなくなりましたとさ。おわり。
北海道滝川市高校吹奏楽局合奏レッスンにて楽曲:ヤン・ヴァンデルロースト作曲「アルセナール」(Arsenal / Jan Van der Roost)
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【吹奏楽指揮&指導者 堀江龍太郎】
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略歴:
指揮者、作編曲家、吹奏楽指導者。東京芸術大学附属高校、ライプツィヒ音楽大学、ベルリン芸術大学大学院首席卒業。ドイツ国家演奏家資格取得。ドイツ国立音楽学校専任講師、メニューイン音楽財団ソリスト、ノルトハウゼン歌劇場契約団員、東京佼成WOやゲヴァントハウス管弦楽団等、国内外の交響楽団で多数客演を務め、過去通算3,000回を超える演奏会に出演。北海道十勝しみず吹奏楽団音楽監督。客演指揮、学校指導、個人レッスンを国内外で行う。
吹奏楽指導経験:
全国の中学高校大学など70校以上を指導。台湾の吹奏楽団や高校の指導、中国や韓国では個人やグループレッスンも行う。遠隔地においてはオンラインを活用したレッスン、客演指揮やアンサンブルコンテストなどの作編曲も行う。現在、誰もが参加できる吹奏楽合奏講習会や吹奏塾を全国各地で開催。直近の予定はこちらから↓
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